BLOG ブログ

【2022.8.23】企画展ワークショップ

Nikonワークショップ風景

企画展ワークショップ「触れずに体をはかる!」を開催しました

2022年の夏の企画展として、教育科学館では、「体感する体の科学展~TANITA×教育科学館~」を開催しました。

8月20日(土)、21日(日)には、「触れずに体をはかる!」と題し、当企画展のワークショップを行いました。

講師は、株式会社Nikon 映像ソリューション推進室 第一開発課の中川 源洋氏と同事業開発課の井上 尚氏。
参加者は、小学生~大人まで各回定員12名。

前半の講義編では、「はかるというものには何があるか」「ものさしやメジャーがない時に長さはどうはかるか」というお題をもとに、
参加者で知恵を出し合い、はかることとは何かについて皆で考えていきました。

普段何気なくしている「はかる」という行為。

改めて「はかる」って何だろう?と考えた時、ひとことで表すのはなかなか難しいものですね。


中川氏によると、
「はかる」とは、「基準を決めて、ものをみる(調べる)こと」だそうです。

確かに、ものさしがなくても、棒やペットボトルなど、基準となる何かを決めて、棒が何本分か、ペットボトルが何本分かで長さをはかることができますね。

では、歩幅をはかるにはどうするか?
メジャーがあればはかることができるけれどそれは大変。
今回は、「触れずに体をはかる!」というテーマで、
光(速度約30万km/秒)を用いて、光を発射させてから対象物にぶつかり返ってきた時間で距離をはかる(3次元計測)ことにより、歩幅をはかるとのこと。

最新技術に触れる貴重な機会となりました。


後半の実践編では、4台のカメラを設置した3次元(3D)計測空間で、参加者ひとりずつ歩行の撮影を行いました。

今回は、各自の計測結果をもとにして、米国NSCA認定パーソナルトレーナーで株式会社タニタで働く戸澤先生にご協力いただき、「健康であるための歩き方」についてもお話しいただきました。

人間の身体は直立二足歩行ができるようにデザインされており、バランスよく大きく歩くことで、多くの筋肉をしっかり使うことができること、また、手足だけを動かそうとするのではなく、体幹から動かすようにするとよいとのことでした。

中川氏からは、
歩き方を見てまず自分の体の特徴をとらえること、そして、歩き方の特徴となる筋肉の量やつき方を調べるためにタニタの体組成計を用いて、原因を探るとよい、さらに、自分の特徴や原因を気にしながら、生活にフィードバックしていくことが大切であるとのお話を伺いました。



今回用いたNikonの3次元(3D)計測技術。元々は、歩幅や歩行姿勢の検証のためではなく、「3次元空間のもの」をはかることを目的に開発されたとのこと。
アスリートの体を検証したり、建造物の記録をしたりするほか、主に自動運転開発において車間距離を計測する際に使用されているそうです。
空間を瞬時に正確にはかれる技術として、大変興味深いですね。


ご参加くださった皆様、お楽しみいただけましたら幸いです。

講師の皆様、この度はご協力いただきましてありがとうございました。


当館では、今後も、エンジニアの皆様によるこのようなワークショップを企画予定でおります。お楽しみに!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします☆
Nikonワークショップ-1
Nikonワークショップ-2
Nikonワークショップ-3