夏は虫の季節ですね!
虫といえばカブトムシやクワガタが人気ですが、実は海の中にもクワガタのような生き物がいます。

クワガタそっくり?でもクワガタじゃない!

こちらはウミクワガタという生き物です。

どうですか?大きな顎(あご)がクワガタそっくりに見えますね。

本物のクワガタとくらべてみましょう。

左がウミクワガタの写真で、右がクワガタの写真です。

大きな顎はにていますが、脚(あし)の数や胸(むね)・腹(はら)の部分、体の大きさなど、少しちがうところもありますね。

では、この生き物は何のなかまなのでしょうか?

実はダンゴムシのなかま!

ウミクワガタは、「等脚目(とうきゃくもく)」というダンゴムシのなかまで、昆虫ではありません。
海にダンゴムシ?と不思議に思うかもしれませんが、深海にいる生き物で有名な、あのダイオウグソクムシも同じ等脚目なんです。

ちなみに等脚目は、エビやカニと同じ甲殻類(こうかくるい)に含まれます。

寄生して生きています!

そんなウミクワガタですが、何をエサにしているかというと、魚の血です!

ウミクワガタは子ども(幼生)のころに魚に寄生(きせい)して、魚の血を吸って栄養を貯めこみます。
お腹がいっぱいになると、魚からはなれて休憩(きゅうけい)しますが、お腹がすくとまた魚にくっついて血を吸います。

これを3回くり返して、脱皮(だっぴ)をすることでようやく大人になれるのです。

そして大人になったら、子供の時にたくわえた栄養だけで生きます。

つまり、大人になるともう血は吸いません。

また、子どもの時は血を吸うために口がとがっていて、大きな顎はありません。
大人のオスだけが大顎(おおあご)を持つようになります。

ウミクワガタの子ども

その大顎の役割は、敵から身を守ったり、オス同士で戦ったりするときのために使われていると考えられていますが、まだ研究が進められているところで、くわしいことはわかっていません。


ウミクワガタ、とってもふしぎな生き物ですね。

魚にくっつく寄生虫ですが、人間に害はないので安心してください。

もしかしたら、魚つりをした時に、魚の体や鰓(えら)の中にウミクワガタの子どもがかくれていることがあるかもしれません。

魚つりをする機会がありましたら、探してみてくださいね。

担当:科学班

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