みなさんは、「北極星(ほっきょくせい)」という星を知っていますか?

一度くらいは名前を聞いたことがある人が多いと思います!
こぐま座のしっぽの先で輝く星で、時間がたってもほとんど動かず、北の目印になってくれます。
(北極星の探し方についてはこちらの記事「2021年4月の星空」をご覧ください!)

星の和名って…?

さて、3月30日に公開した記事では、星の名前についてお話をしましたね。

この中で、夜空で目を引く星には「ベテルギウス」や「シリウス」のような「固有名(こゆうめい)」がつけられた!とご紹介しました。
もちろん、北極星にも固有名がつけられていて「ポラリス」といいます。初めて聞いたという方が多いかもしれません。

こぐま座と北極星

では「北極星」というのは、どこで生まれた呼び名なのでしょう?
これは中国から伝えられた名前で、それ以前の日本では、北極星を北の星(キタノホシ)などと呼んでいました。

このキタノホシように、日本で生まれ伝承されてきた星の名前星の和名といいます。
日本の星名(せいめい)」ということもあります。

日本では、こと座のベガ織姫(オリヒメ)、わし座のアルタイル彦星(ヒコボシ)と呼ぶことは、知っている人が多いかもしれません。

織姫と彦星

ちなみに…“星”の和名といいつつ、“星のならび”に和名がつけられたものもあります!

たとえば、オリオン座の目印は砂時計の星の並びですが、これは楽器の鼓(つづみ)に見立てて鼓星(ツヅミボシ)と呼ばれています。

オリオン座とツヅミボシ

どの和名がお好み?

このように、本当にたくさんの和名が伝えられています。中でも、昔から北の目印として大切にされてきた「北極星」には多くの和名が残されているのです!

北の星(キタノホシ)
…北に見える星だから
子の星(ネノホシ)
…昔は北の方角を子(ね)と呼んでいたから
北の明星(キタノミョウジョウ)
…北の空に見える明るい星だから
不動星(フドーボシ)
…ほとんど動かないから
心星(シンボシ)
…空の中心だから
道しるべ(ミチシルベ)
…方角などを知る手がかりになるから

などなど…ここで紹介した和名以外にも、まだまだたくさんあります。

星の和名には、なぜその名前が付けられたのか想像しやすいものが多く、親しみを感じやすいかもしれませんね。

星の名前(固有名)を覚えようと思っても、カタカナが並んでいて難しく感じてしまうなぁ…という人も星の和名から星の知識をつけてみてはいかがでしょうか?

担当:天文班


参考文献 北尾浩一(2018)『日本の星名事典』原書房

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