都内でも紅葉が色づく季節になりました。紅葉が楽しめる植物は何種類かありますが、中でもイチョウは鮮やかな黄色が印象的です。

そんなイチョウですが、実は恐竜が生息していた時代よりも昔から変わらずに現代まで存在している「生きた化石」なんです。

イチョウの葉

生きた化石とは

生きた化石とは、恐竜がいた頃やそれ以前から姿を大きく変えずに現在も存在している動植物を指します。

とはいっても大昔の姿を直接見ることはできませんので、各地で発掘された化石が現在の姿形と似ているかどうかで判断されています。

“そんなに昔からいるなら貴重で滅多に見られないのでは?”なんて思いがちですが、実は都内でも生きた化石は沢山見ることができます!

板橋区でも見られる「生きた化石」

先ほどの「イチョウ」は東京都の木ということもあり、街路樹としても良く見られます。

また「メタセコイア」という木は、1941年に化石が発見された当初は絶滅した種だと考えられていましたが、1948年に中国で現存していることが発見され、最近は公園や学校などにもよく植えられています。

メタセコイア

ちなみに皆さんが良く知っている「ゴキブリ」も大昔から大きく姿を変えておらず、身近で見られる生きた化石の1つです。

新型コロナウイルスの治療薬とカブトガニ

教育科学館で展示している「カブトガニ」も生きた化石の1つです。

カブトガニは、“カニ”と名前が付いていますがクモやサソリに近い生き物で、日本だけでなくアメリカ、中国などにも生息しています。

日本に生息している種は生息数が少なく天然記念物となっていますが、海外では生息数が多く、食用とされている種類もあります。

カブトガニ

そんなカブトガニの血液ですが、新しい薬に有害な成分が含まれていないかを検出するための試験薬として利用されており、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスのワクチンや治療薬を作る際にも活用されています。

その一方で多くの血液が必要になるため、大量のカブトガニが捕まえられており、生態系への影響が心配されています。


化石というキーワードを聞くと恐竜につなげがちですが、このように身近に存在する生き物もたくさんいます。中には飼育できるものもいるので、ぜひ新型コロナウイルスが落ち着いたら自ら探してみるのも良いでしょう。

担当:科学班

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